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悔しがってるところ悪いが、俺はまだ処刑台が見える場所にいる。
俺はローブをまとい、野次馬の中に紛れただけだ。
野次馬たちは処刑台に釘付けになっている。
少し認識をずらして、適当な場所に『ワープ』すればトルニティア城の近くから移動したように見える。
まぁ、正確には野次馬の中にいたシャロンのところに移動したんだが。
シャロン「ムグッ!」
俺はシャロンの口をふさぎ、シャロンの口をふさいだまま別の場所に『ワープ』した。
俺はかつてのレジスタンスのアジトに移動して、シャロンを離した。
シャロン「ケホッ!ケホッ!誰…だ……レオ?」
レオ「あぁ。レオの名前を知っているということは、お前はちゃんと記憶があるようだな」
俺の辺りを見回したが、前の世界のように火山や森、街があるわけがない。
ただただ真っ暗な闇に場所にシャロンと俺が浮かんでいるだけだ。
シャロン「レオ…レオ、レオ!」
シャロンは暗闇の中、俺に抱きついてきた。
レオ「シャロン?」
シャロン「よかった…。レオが処刑されるかと思った…」
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