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「アレと言うのは、 ある言葉なんです。 土方さんが来たら、 こう言ってください『豊玉さん』と、 そして後から『梅の花 一輪咲いても 梅は梅』と、 言ってみてください」
総司が言い終えると、 誠邪は目を何故か輝かせていた。
「その……俳句、 土方歳三が書いたのですか?」
「そうですけど……」
総司の言葉に、 誠邪は総司の手を握る。
そして、 これと無い笑顔で、 総司に言う。
「良い俳句ですね!! 土方歳三に会いたいです!!」
誠邪がそう言うと、 総司は笑みをひきつりながら、 誠邪の手を握り返す。
「で……では行きますか?」
「行く!!」
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