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誠邪が言うと、 総司は誠邪の手を握った。
「迷子にならないように」
総司が言うと誠邪は頷く。
二人は、 土方の部屋に行く為、 総司の部屋から出て土方の部屋に近付くと、 一が前からやって来た。
「斎藤さん!!」
誠邪が一の名を言うと、 一は誠邪に気付いたのか、 誠邪に近づく。
「誠邪か。 俺の事は一と呼べ」
「珍しいですね」
総司が一言呟いたが、 一は知らぬフリをする。
「では、 一さん……とかどうでしょう?」
誠邪は、 おずおずしながら一に言う。
そんな誠邪に、 一はクスリと笑い、 頭を撫でる。
「なにか合ったら、 俺を呼べ」
一はそう言うと、 どこかに行ってしまった。
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