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「……はあ?」
いきなり何を言い出すんだこのじいさんは、頭がおかしいのか?
「失礼じゃの、ワシは正常じゃ」
ん?なんか今心の声に返答されたような、口に出ていたのか?
「出てはおらんよ、ワシは心を読むことができるのじゃ」
「どんな仕掛けがあるのかは知らねえがもう少し現実と虚構の見境くらいつけようぜ、見たところもういい歳なんだから」
「現実を見るのは主じゃ、主はもう死んだのじゃっ」
さすがにあそこまで言われて癪に触ったのか、怒りの形相で拳を震わせている。
「そこまで拒むのなら、仕方あるまい、主が死んだ瞬間を頭の中に入れてやろう」
「何だよ、洗脳でもすんのかよ、あんたみたいな老人が一体どうやっ――」
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