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「あ…あ……」
思い出した、俺は家に内定通知が届いたから、舞い上がってスーツを着てみんなに報告しようとしたら、車がこっちにきて……
「俺は、死んだ、のか」
「ふう、ようやくわかってくれたか、」
「ああ……」
最悪だ、せっかく仕事も決まって、これからって時に、死ぬなんて、
「は、はは……」
なんかもういいや、何もかも、どうせもう死んでんだし、おとなしく消えよう……
「そこで主には転生してもらおうと思う」
「は?ああ輪廻転生ね、この人生からはとりあえずおさらばして、来世からやり直すんだな」
「違うわい、主にはもう一度行き帰らせてやろうと思うのじゃ」
「え、本当か?」
「ああ、本当じゃ」
じいさんは俺に向かって力強く頷く。
「じゃあ、みんなに会えるんだな!」
「それは無理じゃ」
そこでじいさんは申し訳なさそうにうつむいた。
「なんで、なんでだよ!!生き返らしてくれるんじゃなかったのかよ!」
「お、落ちつくのじゃ、生き返る事はできる、じゃが、もとの世界に戻るのは不可能じゃ」
「何故!?」
「それは、向こうの世界では貴様が死んだことになっておるから、戻るのは不可能なんじゃ」
「……じゃあ、生き返る事はできるって、どういうことだよ」
「ワシはな、2つの世界を管理しておるのじゃ」
……なんか今訳のわからんワードが含まれていたが、面倒なので聞き流しておく。
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