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いつもそうだった・・・。
小学校の時も
「キャーーッ 瞬(しゅん)君だぁ!!」
中学の時も
「瞬君~ カッコイイ!!」
山田 瞬。
いつもモテていた僕より2つ上の兄。
誰が見ても美形だと思うくらい美形だった。
僕は、そんな兄の存在にいつも負けていた小学校時代・・
そして、時間が流れるのは早く僕はもう高校生になっていた。
朝は、いつもきっちり6時に起きて顔を洗い黒ふちのメガネを掛ける。それが僕の日課。
「・・・よしっ。」
鏡に映る自分の顔を見て僕は言った。
「渉(わたる) 朝ごはん出来てるわよぉー」
一階から母親の大声で朝ごはんが出来た事を知る
「お母さん。おはよう」
僕は、一階に降りてキッチンに立って作業をする母親に挨拶をして椅子に座った。
「いただきます。」
僕が朝ごはんを食べ始めた時に二階から一階に降りて来る階段の音が僕の耳に入る
「ふわぁ~ 母さん。おはよう・・・」
大きなあくびをしながら一階に降りてきたのは・・・
「おはよう。瞬!! 早くご飯を食べて支度しないと遅刻しちゃうわよ」
お母さんの少し怒ったような焦った声がキッチンの周りに響く
「はぁ~い あっ、渉。おはよう」
美形の僕の兄だった。
「・・・おはよう 兄さん」
僕は、兄に挨拶をしてまた朝ごはんを食べ始める
少し、昔話をしよう。あれは兄さんは小学校の時…兄さんはいつも周りの女の子から凄く人気が高かった
それに比べて僕は地味顔だった・・・
だから周りの男子からは「兄ちゃんはカッコイイのにお前はブサイクだよな~」
そして、女子からは陰で「お兄さんは凄くかっこいいのに渉くんは・・・ちょっと微妙よねぇ」と言われていた
兄が美形ったら弟も美形じゃないといけないのか・・?
その疑問を僕は、いつも頭の中に浮かべていた。
小さい頃からこんな感じだから、僕は兄が苦手になっていた・・・
「・・・ごちそうさま。」
僕は、空になった食器を流しに置き、学校用の鞄を肩に掛け玄関に向かった。
玄関に着くと、僕は靴を履いて玄関の扉のドアのぶに手を掛ける
「あっ、そうだった 渉。今日は早く帰って来いよなっ?」
まだ、朝ごはんを食べていると思われる兄が僕に話かけた。
「・・・分かった。なるべく早く帰って来るようにする」
僕は、兄にそう言って玄関のドアのぶを引いて学校に向かった。
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