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学校に着き、僕は靴箱に靴を入れて自分の青のスリッパを履いて階段を上がる
スリッパの色によって学年の見分けが付く
1年が青
2年が白
3年が緑
僕は、スリッパが青だからこの学校の1年と解るのだ
階段を上り、一階に着いた僕の教室は一階の廊下に入って目の前にある。
「・・・」
僕は、挨拶もせずに教室の扉を開けて窓側の一番後ろの自分の席に座った
自分の席に座ると、赤いマフラーを取り鞄の中に押し込み代わりに教科書を出す
教科書を机の中に入れていると・・・
「皆、おはようーー!!」
朝からもテンションの高い声が教室に響いた。
その声の主・・・
田中佳那汰
(たなか・かなた)
僕のクラスでは、人気者の彼
しかも、僕の隣の席・・・
彼は、自分の席に着くと僕の方を向いて
「渉君! おはよう。」
ニッコリ笑顔で僕に挨拶をする
「・・・おはよう。」
彼に挨拶をしてすぐに僕は机の中に入れていた本を取り出し読む
「渉君って本よく読むよなぁ~」
と、彼から言われたが僕はもう自分の世界に入っていて聞く耳を持たなかった
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