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「・・・る・・・渉!!」
知っている声に体を揺すられながら僕は目を開ける
「・・・んっ・・・兄さん?」
僕は、自分の目を手で擦りながらベットから体を起こす。
「お前・・・寝てたぞ?」
兄さんが僕に言う
「えっ・・・」
きっと、ベットの気持ち良さに眠ってしまったのだろう
その時、一階から
「瞬、渉~ 夕御飯よぉ~降りて来なさい~」
お母さんの声が僕の部屋まで聞こえた。
「はーい。今から降りるから」
お兄さんは、少し開いた僕の部屋の扉にお母さんに聞こえる位の大声で言った
「起こしてくれてありがとう・・・兄さん」
僕は、机に置かれているメガネを取って掛けながら兄さんに言う
「どういたしまして。」
ニカッと笑顔で僕に言った
それから僕と兄さんは一階に降りて夕御飯を食べた。
「・・・で? 何が言いたい訳?・・・兄さん」
僕は兄さんに聞く
「いやぁ~ そのぉ~」
僕をチラチラと横目で見ながら言う兄さん
どうしてこうなっているかと言うと・・・
「渉!! ちょっと話があるんだけど・・・」
兄さんが夕御飯を食べ終わり自分の部屋に入ろうとした僕を呼び止めた。
「・・・何? 兄さん」
僕がそう聞くと・・・
「俺の部屋で話そう」
そう言って、僕を兄さんの部屋に連れて来た
「・・・僕、早く自分の部屋に戻りたいんだけど。」
兄さんに早くしてくれと言う気持ちを込めて言った
「分かった・・・言うから その~ 葵の事どう思う?」
僕の気持ちが分かったのか兄さんが喋り出した。
「・・・どう思うって?」
兄さんの事だからそう言う話だと思っていた
「だ、だから・・・可愛かったとか・・・」
兄さんが照れながらも言う
「・・・あぁ。兄さんには勿体ない彼女だと思ったけど?」
僕は兄さんにズバッと言った
「・・・そうだよなぁ~ 葵 可愛いもんなぁ~」
ブツブツと彼女の自慢をしてくる兄さん
「・・・じゃあ、僕は自分の部屋に戻るから・・・」
僕は兄さんにそう言って兄さんの部屋を出た。
僕が出た兄さんの部屋から兄さんの声が聞こえたが無視をした
でも、兄さんがあの葵と言う彼女が好きという事はよく分かった。
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