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次の日。
僕にある事件が起きた・・・
それはお昼休みの時だった
僕は、いつもの様に屋上でご飯を食べていた。
その時、事件は起きた・・・
バァーーン
屋上の扉が思いっきり開けられた
そして・・・
僕の頭と扉が・・・
バコッ・・・
激突。
「・・・つっ。」
余りの痛さに自分の頭を両手で押さえる
「えっ・・・? 誰か要るの?」
この声・・・
どっかで聞いた事がある。
「・・・葵さん・・・でしたっけ?」
屋上の扉を思いっきり開けたのは・・・
「・・・渉君!?・・・ なんで頭を手で押さえてるの?」
兄さんの彼女だった。
しかも・・・ 僕のこの状況を自分がやったとは分かってないらしい
「・・・ここでお弁当を食べていたら・・・いきなり屋上の扉が思いっきり開いて僕の頭と・・・」
ここまで言ったらさすがに本人も気付いたらしく
「わ、渉君!! ご、ごめんなさい!!」
僕に頭を下げて謝る
「・・・いえ。僕もお弁当を食べていた場所が悪かったので。」
僕がお弁当を食べていた場所とは屋上の扉の隣だった
こんな寒い冬に誰も屋上に来ないだろうと考えていた僕が甘かった・・・
「本当にごめんね・・・」
泣きそうな声で僕に言う
「・・・もう、いいですからそれより葵さんはどうしてここに?」
兄さんと昼御飯でも食べているのだと僕は思っていたが・・・
「えっとぉ~ 瞬君ね、私のクラスで誰からも人気でね・・・私が行く前にいつも他の人が先に居てね・・・」
葵さんは僕の隣に座り喋り出した。
「・・・兄さんは、葵さんと食べるとか言わないんですか?」
兄さんの事だからそう言うに決まってる
「あっ・・・ その・・・ 実はね私達が付き合ってるって事は学校では内緒にしてるの」
悲しそうな表情を僕に見せて言う
「・・・そうですか。」
理由は聞かなかった
何となく分かったから
兄さんは僕が言うのはあれだが凄くモテる
きっと葵さんと付き合ってる事が知れたら・・・
葵さんは周りの女子から嫌がらせやイジメを受けるだろう
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