プロローグ

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「ホント、裕人ってバカだよねー!すぐ子供みたいなことするんだから。変なところばっかり彰さんに似てーー。」 「まあ、落ち着けよ。あんま騒ぐと血圧あがんぞ。」 少女は頬を膨らませて、ブスッーとして俺を見てくる。 コイツは結城明日香。幼なじみではないのだが、いわゆるお隣りさんというやつだ。 今年からこの近くの高校に通うことになったので親戚のいまは使っていない家を貸してもらえることになったらしい。 それが偶然ウチの隣の空き家だったというわけだ。 性格は見ての通り、世話好きでお節介で――――。まあ、コイツのそういうところ嫌いじゃないのだが。
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