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ざわざわとテニスコートへギャラリーが集まる。
高そうなラケットにウェアを身につけたミニ跡部の周りには
依然として人が集まっている。
その光景を目にした向日は心配そうにジローを見つめた。
向日「おいジロー、マジでやんのかよ・・・」
芥川「大丈夫、大丈夫ッ!」
ジローは軽々しくピースを見せた。
こういう時まで楽観的なジローにいつもどうり呆れながらも若干期待していた。
宍戸「・・・頑張れよ。」
ジローはまたピースをしてコートへ向かった。
宍戸「・・・はぁ、ジローのやつ・・・」
向日「これだからジローは・・・」
母親のようなことを呟く2人をよそに
試合を告げるコールが言い渡された。
『さぁ、ショータイムの始まりよッ!』
両手を大胆に広げるとたちまちギャラリーから歓声か上がった。
跡部家は皆あれが好きなのか・・・!?
そう考えると跡部の性格にも納得できる
・・・気がする。
そうこうしている内にコートでは激しい打ち合いが繰り広げられていた。
芥川「やっぱ君強いなぁ~!」
『あら?私の実力はこんなものじゃなくってよ!』
ジローのロブが上がり―――
向日「決まった!あれは取れないッ!」
『なめないでくださるッ!?』
そういって少女が跳んだ高さ、
約1m 。
宍戸「なっ・・・!」
芥川「ま、マジ・・・?」
ドッ
審判「15ー0ッ!」
また歓声が上がった。
『勝つのは私よ!』
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