氷帝学園のクイーン

4/7
前へ
/17ページ
次へ
ざわざわとテニスコートへギャラリーが集まる。 高そうなラケットにウェアを身につけたミニ跡部の周りには 依然として人が集まっている。 その光景を目にした向日は心配そうにジローを見つめた。 向日「おいジロー、マジでやんのかよ・・・」 芥川「大丈夫、大丈夫ッ!」 ジローは軽々しくピースを見せた。 こういう時まで楽観的なジローにいつもどうり呆れながらも若干期待していた。 宍戸「・・・頑張れよ。」 ジローはまたピースをしてコートへ向かった。 宍戸「・・・はぁ、ジローのやつ・・・」 向日「これだからジローは・・・」 母親のようなことを呟く2人をよそに 試合を告げるコールが言い渡された。 『さぁ、ショータイムの始まりよッ!』 両手を大胆に広げるとたちまちギャラリーから歓声か上がった。 跡部家は皆あれが好きなのか・・・!? そう考えると跡部の性格にも納得できる ・・・気がする。 そうこうしている内にコートでは激しい打ち合いが繰り広げられていた。 芥川「やっぱ君強いなぁ~!」 『あら?私の実力はこんなものじゃなくってよ!』 ジローのロブが上がり――― 向日「決まった!あれは取れないッ!」 『なめないでくださるッ!?』 そういって少女が跳んだ高さ、 約1m 。 宍戸「なっ・・・!」 芥川「ま、マジ・・・?」 ドッ 審判「15ー0ッ!」 また歓声が上がった。 『勝つのは私よ!』
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加