氷帝学園のクイーン

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しばらくの攻防が続き、 決着を制したのは―――… 『私―――… わ、たし…が負けるだなんてどういうことなのよッ!?』 膝をついてコートで唖然とする跡部(妹)。 宍戸「…そりゃ、相手は男子の3年でレギュラーだからな。」 向日「ここまで喰らいついてきたのが逆にすげーよ。」 芥川「そーそーッ!君とっても強いC-ッ!」 宍戸たちは慰めとも励ましとも似た言葉をかけた。 だが跡部(妹)は3人をにらみつけるようにしていった。 『同情なんかいらないッ! 私は…私は勝たなくちゃいけないのッ! だって私は気高き跡部家の――…ッ!!』 そこまで叫んだ時だった―――… 校舎側から歩いてくる足音にその場にいた全員が視線を注いだ。 否定を許さない威圧感 全てを包み込む器の大きさ そして全てを圧倒する力 それすなわち彼はこの学園において王様(キング)とよばれるのだ。 跡部「アーン?やけに騒がしいと思ってきてみたら…」 「「あ、跡部ッ!/さんッ!/部長ッ!」」 『…ッ!!』 コートが静まり返った。
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