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…にしても。
『どうして急に集まったの?』
3人は顔を見合わせた。
この3人が集まるなんてとても珍しい。
前に集まったのは…
彼らが生まれたとき。
もっとも彼らは私が生み出したのだが…
思い出に浸っていたとき、
ジャック「これは…っ!?」
突然ジャックは顔を青ざめた。
『ジャック、どうしたの…!?』
ジャックの見つめていたモニターに目を移した。
そこには仮面をつけた怪しい人物が1人静かにたたずんでいた。
…これは…誰…!?
なぜか背筋にゾクッと寒気を感じた。
そのときモニターの奥でその謎の人物が本棚の本を手に取った。
クイーン「あっ!あいつ本を…っ!」
キング「本!?いつの間にそんなところに…っ!!」
本…!!
この図書館で本とは私の記憶を意味する。
つまり本「キオク」をいじれば同時に私の記憶をいじることになる。
それを承知の上かは分からないが
案の定その謎の人物は私の本を本棚から取り出した。
ズキンッ!!
『あっ…ぐっ…っ!!』
激しい頭痛とともに
私は倒れた。
ジャック・クイーン・キング「お嬢様っ!/奏っ!」
3人があわてて倒れこんだ私のもとへ駆け寄る。
ジャック「お嬢様!?」
キング「…あんの野郎おぉっ!!」
クイーン「待って!あそこには本があるのよ!?暴れでもしたら…!!」
キング「…クソッ!」
キングはその辺にあった書類をぶちまけた。
クイーンはそれを止めようとしたがすぐに私に視線を戻した。
クイーン「大丈夫!?」
『う、…うん…っ』
私はかろうじてそう答えることしかできなかった。
あの人は…何をするつもりなの…!?
一瞬だけモニター越しにその人と目があった。
その人はまたすぐにほかの本を取り出した。
なんでそんなこと…!?
ズキンッ!!
激痛で私の意識は途切れた。
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