2.悪夢という名の日常

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「ごめんね~知らない先輩~、でもオレの好きな高堂先輩にキスなんかしないでよね~」 そう言って匠を殴って気絶させたのは俺のベッドで寝ていた裸体の男だった。 一難去ってまた一難… 身の危険を感じるのは多分気のせいではないだろう。 裂はすっかり目の前のありえない光景をみて固まった。 だってあの匠が一発で気絶したんだぞ? こいつはバカで、ホモで、どうしようもないやつだが… 一応、ある族の副総長だぞ? そんなやつが…一年の、しかも 裸で眠そうな男によって、 てゆうか、この裸体男細すぎだし裸綺麗すぎだろ… 「…あの、先輩?」 「えっ!?」 いきなり話しかけられ俺はびっくりしてついつい大声を出してしまった。 そしてなぜか訪れた沈黙… 「………」 「………」 俺が黙ってしまった理由は一つ、 突然名前を呼ばれた驚きに、俺はあるものを目にしてしまったからだ。 ・
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