2.悪夢という名の日常

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すると、さっきまで黙っていた裸体男が立ち上がった。 「なんかしらけちゃいましたね先輩… んじゃオレそろそろ部屋戻りますわ」 服をさっと着ると、男は部屋を出ようとした 「おい!!ちょっとまて!!」 俺はあわてて男を呼び止めた。 「…なんですか?」 男が裂の方に振り向き、小首を傾げた。 裂は男の目をじっと見つめてから聞いた。 「お前、名前は?」 すると、男は薄く笑うと、 「…いずれ分かりますよ…裂先輩… …それでは」 パタン 「………なんだったんだ?あいつ…」 「そういえばぁ… あの一年君、どっかで見たことあるんだよねぇ 気のせいかなぁ、 匠ぅ、裂ぅ」 「その喋り方キモいぞ亮二…」 いつの間にか起きていた匠は亮二にため息混じりで、さっき裂に殴られた部分をさすりながらこたえた。 「あのねぇ…これはもともとでしょ? まぁいいや!! それより…今日はHAPPY!! さっそくこの写真を売りさばかないと~!!」 ドタッドタッドタッ…… 身長は匠より高いのに、オネエ言葉を使いながら、 スキップで部屋の奥に行く亮二はかなりキモかった… ・
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