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祖父の日記が見つかったのは、それから数日後のことだった。
リフォームを考えて、あちこち整理したら、押し入れの天袋から出てきたのがそうだった。
祖父らしい、柔らかい字。
夜、寝る前に私は日記を読んだ。
亡くなる数年前に書かれたであろうそれは、当時のことより昔のことを懐かしく書き綴っていた。
その中で、あの絵についての記述があった。
読み進めた私は、ゾワリと鳥肌がたつのを感じた。
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