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ユウキ「ちょっと待って。」
居ても立ってもいられず、私は契約が終わった所を
見計らってカイ達の所に来た。
ユウキ「そのボルケーノドラゴンの名前は?」
カイ「スインだが?」
ユウキ「スインさん、ちょっと体を触らせて貰えませんか?」
スイン「あっあぁ、構わないぞ。」
許可をもらった私は早速スインの体を触る。
ユウキ「あぁやっぱ、鱗は硬いなぁ。
でも触り心地は悪くない。いや、寧ろ良いね。
触り心地もだけど色も良いね。
燃えてるような赤。まるで宝石のルビーのように綺麗だね。
あ、顔をこっちに。」
スイン「あ…む。」
不思議に思いながらスインは私に言われた通り、
顔を近づけてくれた。
ユウキ「はぁ~、この何者をも噛み砕きそうな
強靭な顎の筋肉に鋭い牙。それに後頭部から
生えてる角もまた良い!!」
スイン「わかってくれるか!?
鱗は毎日舌で手入れをしていてな、自慢なんだよ。
角とかも結構気に入っていてな。
いやぁ、こんなに誉められたのは初めてだ。
カイとの契約破棄するから契約しないか?」
カイ「なっ!?お前は俺の使い魔だからな!!
もう帰れよ!?」
スイン「まったく、冗談も通じないとはな。
じゃぁな、俺はそろそろ帰るよ。」
ユウキ「また触らしてね?」
私のお願いにスインは良いぞと言うと元居た場所に
帰っていった。
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