学園は波乱の日々?前編

22/38
前へ
/317ページ
次へ
ユウキ「ちょっと待って。」 居ても立ってもいられず、私は契約が終わった所を 見計らってカイ達の所に来た。 ユウキ「そのボルケーノドラゴンの名前は?」 カイ「スインだが?」 ユウキ「スインさん、ちょっと体を触らせて貰えませんか?」 スイン「あっあぁ、構わないぞ。」 許可をもらった私は早速スインの体を触る。 ユウキ「あぁやっぱ、鱗は硬いなぁ。 でも触り心地は悪くない。いや、寧ろ良いね。 触り心地もだけど色も良いね。 燃えてるような赤。まるで宝石のルビーのように綺麗だね。 あ、顔をこっちに。」 スイン「あ…む。」 不思議に思いながらスインは私に言われた通り、 顔を近づけてくれた。 ユウキ「はぁ~、この何者をも噛み砕きそうな 強靭な顎の筋肉に鋭い牙。それに後頭部から 生えてる角もまた良い!!」 スイン「わかってくれるか!? 鱗は毎日舌で手入れをしていてな、自慢なんだよ。 角とかも結構気に入っていてな。 いやぁ、こんなに誉められたのは初めてだ。 カイとの契約破棄するから契約しないか?」 カイ「なっ!?お前は俺の使い魔だからな!! もう帰れよ!?」 スイン「まったく、冗談も通じないとはな。 じゃぁな、俺はそろそろ帰るよ。」 ユウキ「また触らしてね?」 私のお願いにスインは良いぞと言うと元居た場所に 帰っていった。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2114人が本棚に入れています
本棚に追加