新たな出会いと修行

30/34
前へ
/317ページ
次へ
全帝「さぁ、ここが深緑の森だよ。」 全帝が着いた瞬間、そう言ってきた。 周りを見渡すと木、木、木、木、木。 ふむ、あまり迷いの森と変わらないね。 両方とも森だから当たり前か。 ユウキ「ところで全帝? ブラックウルフの特徴とか知ってる?」 敵の情報を知ってるのと知らないとでは戦いの時、 全然違うからね。 一応、聞いとかなくちゃ。 全帝「特徴? ブラックウルフはリーダーのオス1頭にメスが数頭の群れで行動するんだ。 基本メスが狩りを行い、後方でオスが指示を出す。 統率力が高いから厄介なんだよね。 だから先にオスを倒すと良いよ。 そうすれば群れは統率力を失い、バラバラになるから 倒すのが簡単になるよ。 あ、ブラックウルフはどの属性に強く、どの属性に弱いとかないからね。 強そうに感じるけど逆にどの属性の魔法でもきくから そこら辺は楽かな。」 なら、全帝が言ってたように出会った瞬間、 オスをどうにかこうにか倒したら広域魔法で 一気に倒せばいいか。 全帝「ッ!?ユウキ、来たよ。」 全帝が言うのと同時に目の前の木々の間から 6匹のブラックウルフが現れた。 黒ウルフ「「グルルルルルッ!!」」 はぁ。 あんなに闘争心剥き出しにしちゃって…。 こっちはまだ心の準備とかまなのに殺る気十分ですか。 …………。 う〓ん、なんか自分で言うのもアレだけど何でこんなに 落ち着いていられるんだろう。 目の前には6匹のブラックウルフ。 異世界へ来た日にこいつらにトラウマになりそうな くらいの恐怖を抱いたのに今は不思議と落ち着いていられる。 黒ウルフ「「グルァァァァ!!」」   私がそんな事を考えていると待ちきれなかったのか 5匹のブラックウルフが飛びかかってきた。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2114人が本棚に入れています
本棚に追加