新たな出会いと修行

31/34
前へ
/317ページ
次へ
全帝「『グラウンドウォール!!』」 全帝がそう叫ぶと私とブラックウルフ達の間に… というか、私と全帝を囲うように3、4mくらいの土の壁が出来た。 黒ウルフ「「キャインッ!?」」 急に土の壁が出てきたからか、ブラックウルフ達は止まれず激突し、 何とも可愛い声をあげた。 バチンッ ユウキ「ッ!?」   全帝「ユウキは死にたいのか!?」 私が頬を叩かれた事にびっくりしていると 全帝が叫んだ。    全帝「今、俺が魔法を使わなかったらユウキは死んでたぞ!! 目の前に敵がいるのに何ボーっとしてるんだ!!   俺はユウキを死なす為に連れて来たわけじゃないんだぞ!? 怖いのはわかる。 もし恐怖で動けなかったのなら魔法を使えよ!! これじゃぁ、何のために魔法を教えたのかわからないよ!!」 ん?要するに全帝は私が恐怖で動けずに いたと勘違いしてるのか。 まぁでも、その勘違いもしょうがないか。 誰だって魔物を目の前にして突っ立っている姿を 見たらそう思うもんね。 まぁとにかく ユウキ「ごめんなさい。」 全帝「うん、わかれば良いよ。」 私が謝ると全帝はいつもの感じに戻った。 全帝「じゃぁ、魔法を解除するからね? 今度は気をつけてよ。」 全帝が言い終わると同時に周りの土壁は崩れ、 ブラックウルフ達の姿が見えた。
/317ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2114人が本棚に入れています
本棚に追加