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先程の事があってか、警戒しているようで
近づいてこない。
ユウキ「ふむ、なら『グラウンドハンド』×6」
私がそう唱えるとブラックウルフ達の下の地面から
土の手が現れ、ブラックウルフ達を掴んで動きを抑えた。
さて、これでブラックウルフ達の動きを抑えられたわけだけど…
リーダーを先に倒さず、一気に全員を倒して良いよね?
ブラックウルフ達は動けないわけだし…
ユウキ「『ウィンドカッター』×6」
私からブラックウルフ達に向かって薄い緑色をした
風の刃が飛んでいき、当たった。
刃はそこに何もないかのように過ぎていく。
ズシャッ
そんな音と共にブラックウルフ達は縦に真っ二つにずれながら
1匹残らず倒れた。
全帝「ハハッ、この様子だと何も心配はいらなかったかな?」
目の前の光景を見て全帝は苦笑いをしながら
呟いた。
ユウキ「…………。」
全帝「ユウキ?」
ユウキ「…え?全帝、なに?」
全帝「…ユウキ、良いかい?
今、ユウキは殺さなければ殺されていた。
生きていくなら討伐依頼を受けてなくても
何時、何処で殺し合いが始まるかわからない。
今すぐとは言わない。
けど殺し、殺される覚悟を持つことだよ。
まぁ、何が言いたいかというと過ぎた事なんて
気にしない事だよ。」
ユウキ「えっ、あっうん。」
なんだ?
いきなり話し始めたと思ったら励まし?なんかして。
全帝「うん。
討伐したし、証拠品として尻尾を採って帰ろう。」
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