新たな出会いと修行

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クレハ「はい、依頼完了だね。」 あのあと証拠品を回収し終わった私達は 寄り道などせず、ギルドに帰った。 クレハ「それじゃぁ、カードを貸して。」 何でか分からないが、言うとおりに渡す。 クレハ「う…………ん、よし。 終わったよ。 今回の報酬は金貨10枚だけど、2人ということで 半分の5枚ずつ入れといたから。」 ユウキ「入れたって?」 クレハ「あれ?説明してなかったっけ? まぁ良いか。 ギルドカードにはお金を預ける事が出来るのよ。 依頼の報酬はギルドカードに入れるの。 で、ギルドカードでお店の支払いが出来るんだけど、 出来ないお店もあるわけ。 そんなときの為にお金はギルドでおろす事ができるのよ。」 ユウキ「そうだったんだ。」 クレハ「だから前にも言ったかもだけど ギルドカードは無くさないようにね。」 ユウキ「はーい。」 全帝「あ、クレハさん。 またユウキと依頼を受けたいんですけど。」 今まで空気だった全帝がそんな事を言った。 ユウキ「え!?また受けるの?」 全帝「当たり前だよ。 ユウキも思ってた以上に平気そうだったし、 時間もたっぷりあるから。 それにこれはユウキの修行だよ?」 む…。 修行と言われたら何も言えないや。 ユウキ「はぁ…わかったよ。」 クレハ「ユウキちゃん、ガンバだよ(笑)」 クレハさんってば、他人事だからって… 結局この日、合計15も依頼をする事になるとは 私はまだ、知る由もなかった。
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