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ユウキ「いいえ、違います。」
ルリ「え…いえ、絶対お姉様です!!」
何を根拠にそんな断言できるんだ?
ユウキ「だから、私は王女様の姉ではないです。
そもそもあなた達とは今日が初対面です。」
ルリ「でも…」
王様「ルリ!! お前もわかっているだろう?
あいつはもういないんだ。」
まだ食い下がろうとする王女様を王様が止めた。
ルリ「…そうですね。お姉様はもう、いないんですよね。」
う~ん、今の所わかっている事はお姉様という人は
もういないだけだね。
ユウキ「あの、そのお姉様と私はそんなに似ているのでしょうか?
私は白銀、王族の皆様は金髪。
全然違うと思うのですが…。」
王様「いや、似ているよ。
確かに俺達は金髪だ。
しかし、あいつだけは原因不明で白髪だったのだ。」
う~ん、そのお姉様はアルビノだったのか?
ユウキ「そうですか。
あの、ところでそのお姉様は今どこに?」
王妃「もう5年前に亡くなりましたわ。」
私の質問に王様の代わりに王妃が答える。
ユウキ「そうだったんですか。」
その言葉を最後に沈黙が続く。
帰りづらくなってきたんだけど…
シリアスな雰囲気ってなんか嫌だよねぇ。
ルリ「あの…お願いがあるんですが…」
そんな空気のなか、王女様が言ってきた。
ユウキ「ん、私に?」
ルリ「はい。あの、もし良かったら貴女の事…
お姉様と呼んでも良いですか?///」
なんか王女様が顔を赤らめながら聞いてきた。
ユウキ「うん、良いよ。」
ルリ「そうですよね、駄目です…って良いんですか!?」
ユウキ「うん、良いよ。」
だってねぇ?
こんな可愛い子が妹みたいになってくれたら
嬉しいよね?
ルリ「なら、「ただし!!」何ですか?」
ユウキ「様をつけるのはやめてね?」
ルリ「それではお姉…ちゃんと///」
あぁ可愛いなもう!!
ユウキ「うん!!あ、私はなんて呼べば良い?」
ルリ「それでは呼び捨てで。」
ユウキ「じゃぁルリ、ちょっとこっち来て?」
ルリ「?…何でしょうか?」
首を傾げ、疑問に思っているようだが、
言われた通りこっちに来る王女様ことルリ。
ユウキ「じゃぁ、ちょっとあっち向いて?」
ルリ「…はい。」
ルリは私に言われた通りに私と反対方向へ向く。
ユウキ「えいっ。」
ルリ「にゃにゃにゃにゃにを!?///」
ルリに後ろから抱きつくとルリは慌てふためいた。
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