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その日もヒロムの家には誰も居なかった。
「牟田くんちって静かだよね」
「夜は賑やかだよ」
「へー。想像つかない」
「うちの両親どっちも話好き。お蔭で俺こんなに大人しく育っちゃった」
「よく言うよ。どう考えても似たもの親子じゃん」
そう言って、みんなと居るときと変わらずお菓子を広げてお喋りしてた。
なんとなく会話が谷くんとレナの話になった。
「なんかさー」と、ヒロムが言って、すぐに「あ。なんでもない」と言い直した。
「何?言ってよ?」
「いや。いい」
「言ってよ」
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