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もう一度、キスをされた。
それから「梨木の目って物欲しそうだよね?」って言われた。
「物欲しそう?」
言われてる意味が分からなくて、キョトンとしてしまうのにヒロムはそんなこと気にもしないのかまた口を開く。
「うん。今も何か欲しがってそう」
「う…ん」
本気で欲しい物はなんだろうって考えてしまいそうになる頭を目覚めさせたのはヒロムのキスだった。
あたしの背中を床に倒れないように腕で抱きしめながら、舌の先をトンッと唇にぶつけた。ノックされたドアみたいに、あたしは開けてしまう。
ヒロムの舌が口の中に入ってきてる。
初めての感覚に、体がおかしくなってるんじゃないかって思った。それからあたしの中をかき乱すようにヒロムは舌を遊ばせた。
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