彼は。

2/6
4185人が本棚に入れています
本棚に追加
/168ページ
あたしの身体に、汗をかいたヒロムの熱い身体が被さった。思わず、その背中に手を回す。思ったよりサラッとした汗が手の平に移った。 ヒロムもあたしに覆いかぶさったまま、肩を掴んで耳元で「疲れた」と呟いた。 言わなくても、上下する彼の身体でわかる。短い呼吸を何度も繰り返してるから。 ふふっと笑うと、また腰を動かす。 「バカッ」 繋がったまま上半身を起こすと、「もう一回する?」なんて言って笑った。 「今日はもう帰る」 離れた身体を確認して脱ぎ捨てたショーツを手にした。 「まじで」 「まじで」 「ミアのケチ。お前からしようって言ったのに」 「ニ回するとは言ってないけど」 少し物足りなさそうなヒロムを尻目に、裸だった身体は日常のあたしに戻って行く。
/168ページ

最初のコメントを投稿しよう!