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「ん? おや、こんな雪の日に珍しいですね。一体どうしたんですか?」
紅魔館の門番、紅美鈴は雪の中紅魔館を訪れたあなたを訝しげに見つめる。あなたは偶然だよ、と笑う。
「偶然~? ならその後ろ手に隠しているのはなんですか?」
美鈴はお見通しとばかりにあなたの腕に両手を絡める。あなたは狼狽する間もなく、後ろ手に持っていたケーキの箱を奪われる。
「ん、これは?」
中身を振って確かめようとする美鈴を、あなたは慌てて止める。
「へ? ケーキ、ですか? あ、ああわかりました。紅魔館のパーティーに誘われていたんですね。これは失礼しました、今……え? 違う? なら、何故?」
美鈴の問い掛けに、あなたは少し緊張した面持ちで告げる。
「え……? 私と聖夜を過ごしたかった……? そ、それって」
顔を赤らめる美鈴の言葉に、あなたは無言で頷く。
「う、う~、嬉しいことは嬉しいんですけど、でも私には門番の仕事があって、ここを離れるわけには……え? ここで、一緒に、ですか?」
目を丸くする美鈴。
「で、でもでも、こんなに寒くて、雪も降ってますし、人間のあなたには少々……だから厚着してきた? もうっ、そういうことじゃありません! もしあなたに風邪でも引かれたら、私は……きゃっ!?」
人差し指を立て講釈を垂れる美鈴を、あなたは抱きしめる。
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