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──ずっとひとりぼっちだった。
「ば、ばけもん!」
毎日距離をとらされ浴びせられる暴言。
もう、聞きあきた。
あーあ、なんで格闘家の家何かに生まれたんだろう。
格闘なんてただの暴力じゃん。
何の役にもたたない。
「桃花(タオファ)!己、いつまでその機械で遊んどんじゃ?」
家に帰ってされるジーちゃんの説教も聞きあきた。
…家でも外でも邪険に扱われてあたしほんと、何のためにここにいるんだろ?
「……なんじゃその魚の死骸みたいな目は」
「………。」
ジーちゃんの話を無視してその機械、携帯電話で遊ぶ。
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