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「それで、沖田サンは実際どうしたいわけ?」
李久さんが机に頬杖をつきながら問う。
どうしたい、というのは僕自身の事と…亜希さんのことも含めてだろう。
「僕は仲間のいる場所へ帰らなければいけません。いつ帰れるかは僕が決められる事ではないですが…それまで亜希さんと共にいたい」
ふうん、と言いながら彼はすっかり冷めた茶を飲んだ。何か考えているのだろう、少しの沈黙が続く。
「それまで、って、どゆこと?幕末に帰ったら、もう亜希のことなんてどーでもいいのか?」
「そ…っ、そんなこと言ってません!!」
「俺にはそう聞こえるんだけど?」
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