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本当は、……選べないんだ。
死闘の中の決断力を買われていたはずの、一番組組長の僕が。
昔から共に過ごした仲間か、違う時代で違う環境で育ち、出逢うはずのなかった彼女か。
「すみません…」
太陽のように眩しい笑顔を向けてくれる亜希さんに、幕府の影の部分である僕が近付いてはいけないのだと分かっている。
大切な彼女を、汚してしまう気がするから。
「沖田サンさ、誰に謝ってんの？新選組の人たち？それとも亜希？」
「そ、れは…」
「謝る必要なんてねーよ。帰れるか帰れないかも分かんねえんだから、帰る時のこと考えても埒があかないだろ？」
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