⊿ 別れ

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それから2週間後... あれから1度も目を覚まさないまま父は、旅立った。 小3の小さい私には、あまりにひどすぎる現実で 病室の壁を叩くことしか出来なかった。 どうやって生きていけば良いの? どうやって笑顔になれば良いの? 頭の中にはそんな悩みしかなくて... 大声で泣き叫びたかったけど、 母にも兄にも迷惑をかけたくないから 常に笑顔でいた。 それが幼いながらに考えた結論だった。 けど、さすがに葬儀のときはそうとはいかなくてたくさん泣いた。 そのたびにたくさんの人が支えてくれて 父の偉大さに胸を打たれた。 当時の担任の先生は、私の泣きじゃくる姿を見て 包み込むように抱き締めてくれた... 友達は笑顔で支えてくれた。
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