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びくりと身体をびくつかせた姉妹は
音のした方へと顔を向ける。
そこには木製の階段があり、どうやら
音はその上からのようだ。
…トン!
…ころ、トン!
近付くにつれて、それが転がりながら
落ちてきているのが、音で判った。
…ころころ、…トン!
…ころころころ、…トン!
次第に大きく、近付いてくる音が気になって
提灯を持っていた彩花は灯りを階段へと
向けて、仄かに明るく照らし出した。
ころころころ、…トン!
丁度、光がギリギリ当たるところに
黒い、丸いものが落ちてきた。
ころころころ、…トン!
それはだいたい人の頭と同じくらいで、
ころころころ、…トン!
黒いのは、黒い糸の様なものを巻き付けて
いるからのようで、
ころころころ、…トン!
時折、黒糸の間から青白いものが見える。
ころころころ、…トン!!
…ころころころころころ…。
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