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「十一月の便り」
十一月の便りは
春のように 春のように
空からふりくるもののある
十五歳の少年のように
気ままに移ろいやすかった秋空が
突然、二十歳の青年のように
灰色の鈍重な空に変わる時
なにかの決意のように私に訪れたのは
凛々しく冷たい白い雪
これは深い苦悩のなかで
君が綴った手紙だろうか
十一月の便りは
花のように 花のように
花ではないものが私に届く
凍えた手紙よ 冬が来たのだな
作 夏休み
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