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真っ赤な顔したサルが３匹、天然の温泉につかっていた。
いや、元々赤いのだが、それはもういつも以上に真っ赤なのだ。
それもそのはず、この３匹何を思ったかもう１時間以上、ここにつかっているのだから。
何で倒れない、何であがらない。
理由は単純ですよ。
負けず嫌い、だから。
話はさかのぼり、サル達が温泉にはいる頃。
「温泉一番乗りー!!やっぱ朝風呂いいなぁー。」
なんて思いながら足を伸ばす。
チャポーン…
響き渡るその音は、１つじゃなかった。
気付けば周りに２匹のサルがッ!!
しかもこいつら、同じ歳のせいかライバル心が強い強い!!
１匹に彼女ができたら他の２匹も彼女をつくって。
何するにも他のサル巻き込んで競いあって。
何でも対抗するわ、するわ。
振り回される周りの身にもなれっつーの。
えぇ、本当にそれ程までに毎日争いの日々なのだ。
ここまで言えばもう分かるだろう。
そう、今回は偶然からなった『長風呂対決』なのだ。
勿論、３匹共に思っているのは
「他の２匹があがるまで絶対あがんねぇッ!!」
その考えのまま今にいたるわけですよ、えぇ。
でももうここまでくると意地の張り合い、男の意地と意地の勝負になっていたり。
「こいつ等まだあがんねーのかよ。」
「やべぇよ、頭フラフラする、世界回ってる。でも負けねぇッ!!」
「こいつ等に負けたら生きていれねぇッ!!」
そんな考えしかありません、馬鹿ですからね。
３匹にらめっこ。
でももう目の焦点あってないよ？
見てる周りの方がドキドキハラハラ。
そりゃそーだ。こいつ等、前にもやって気付けば皆溺れてたんだから。
こりねーなぁ。
そんなこんなで更に１時間後には３匹ともゆでダコ状態で周りの方々が助けましたとさ。
後日、水風呂対決していたんだとか。
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