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目を開くと一人の男が少女を
見下ろしていた。
「あっ…!」
「大丈夫?具合はどう?」
彼は、翡翠色の瞳を瞬かせる。
「えっと…大丈夫です。
昨日は助けていただいてありがとうございます。」
「どういたしまして。礼儀正しい子だね。君の名前は?」
少女は彼を見つめ返した。
「…わからない。」
「そうなの?…それより僕の事教えてあげる。僕は、沖田総司。新選組の組長だよ。」
「新選組…。」
「…怖い?」
少女は首を横に振った。
「あのね、誰かがね言ってたの。『かっこいいよな?』って。」
「へえ…そう言う人もいるんだ。うれしいかも。
あ、そうだ。君が起きたら連れてくようにって、言われてたんだった。来て!」
「えっ…ちょっと…。」
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