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◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「あああ…下手に最後までヤっちゃうよりも、むしろなっちゃんを汚してしまったような気がするるるるぅ…」
「ふぁ?」
後ろからだっこされながら先輩の膝の上に座って、二人であわあわのお風呂であったまってうとうとしていたら、先輩の低く唸る声が浴室に響いた。
「あっ…あの…いっぱい、べたべたして汚れたけど…お風呂入って綺麗にしたからもう平気です…っ!」
「………っなっちゃんっ!いっぱい泣かせちゃってごめんねぇ…!正直泣き顔に興奮したけどもう変な事はしないから許して!」
「えぇっ!?」
「えっ!?」
も、もうしないって…
「それ、って…僕がちゃんと出来なかったからですか?
ぼ…僕、次はもっと頑張ります!だから…その…また…」
また。
ま…
「ふああああああああ!」
ち、違う!い、いまぼく何言って…っ!!
「な、なっちゃん落ち着いて!?暴れたら滑って危ないよ!」
うゃあああ…っ絶対先輩に変に思われてるよ…っ!!
「………あ…あの…ダメですか?頑張ります…っ!!」
自分の顔が熱くて、真っ赤になってるのが見なくてもわかる。
恐る恐る振り返って先輩の顔を見上げたら、やっぱりびっくりした顔で僕を見ていた。
いつもかっこよくセットされてる髪型が、今は濡れてぺったんこになっていて、髪の毛の先から落ちてくる水滴が宝石みたいにキラキラして見えて、思わず見蕩れてしまった。
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