夏の日

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************** 「一哉(かずや)さんの赤ちゃんが欲しい……な」 千華はそう言って体をすり寄せてきた。 『愛する相手の子供が欲しい』 結婚している夫婦なら当たり前のこと。 結婚して二年ちょっと。二人はなかなか子宝には恵まれなかった。 「やっぱり俺が年取ってるかな?」 「違うよ」 千華は隣に座り直し肩に頭を乗せてきた。
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