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「ふむ、なかなか、似合っているな…それよりも」
軽くスルーして、鏡を投げながら辺りを見渡す。
鏡は、地面にあたらず、どこかに消える。
「おい、フリーター、ここはどこで何故、貴様と我の右手と左手が鎖でつながっているのだ。」
我々が居るのは、どこか塔のような所で、はるか頭上に天井が見える。
そして、一番気になるのは、我と振汰の、手が同一の鎖に繋がれている事だ。
鎖の中央には、水晶がくくりつけてある。何かのマジックアイテムか?
「知るかよ。そんなこと・・・俺が起きた時は、もうここだったし」
振汰は未だ、攻撃を続けながら答える。
「ちっ役ただずめ。もう、いい自分で調べる。」
「なんか言ったか!?ごらあああ」
全く、うるさい。こいつの言葉使いの悪さは、師匠譲りだな。
そんなこと師匠に言ったら、瞬殺されるが今はいない。
眼に魔力を流して、鎖を見る。
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