異世界への片道切符

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「ふむ」  思わず、そうつぶやく。  いや、つぶやきざるをえない。と、いった方が正確か。 なぜなら、目の前に広がっているのは、無数の魔法陣、魔法陣、魔法陣。 数えるのも嫌になるほどの量である。  しかも、そのほとんどが、異世界への帰りかたの確立されてない片道切符だ。 「すげー数だな、おいニート」 横の銀髪馬鹿が、そう言う 「ニートというなフリーターが」 「いや、おまえもフリーター言うなよ。俺は、振汰だ」  横の馬鹿が生意気にも、文句を言うので別の呼び方にしてみる。
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