魔法陣に落ちて

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 これは、身体強化の応用で、眼に魔力を流す事で魔力の流れや、魔法の構造がおおざっぱに分かるようになる。  平たく言えば、解析眼のような物だ。  まず鎖を見る。そして、はるか頭上にある天井を見た。  それと、その間にある物も…  眼を細める。そして、大きなため息を吐いた。 「はあ」 「お、なんか分かった?」  未だに攻撃を続ける振汰が、話しかける。  我は、それを華麗によけながら、答える。 「ああ・・・とりあえず、うざい攻撃を止めろ」  そう言って我は振汰の顔にドロップキックをぶちかます。 「ぐはああ!!」  振汰が遠くに飛んで行く。  ふむ、この鎖、伸縮自在らしいな。  まあ、あっさり振汰は戻って来たが。 「ニート、てめえいつかゼッタイ殺す。」  そんなこと言いながらも、顔に傷ひとつないどころか、さっきずっと、我に攻撃していたのに、息も、上がっていない。 まあ、我も上がっていないが
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