異世界への片道切符

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 巨大な門の奥にさらに巨大な屋敷があるのだからあきれる  その門の前には4個の魔法陣がひしめいているのだが、どうしたものか…  屋敷の中には、召喚除けやら、その他いろんな危険をよける結界がはってあり、門の上からは行けない。 「あれ?ニート行かねえの?」 振汰(馬鹿)が、きょとんとした顔で言ってきた。  なんかイラッときたのだが、我は冷静に指示を出した。 「よし、馬鹿(振汰)先に逝け」 「ひどっ、いま馬鹿って…ってか、漢字ちげえ!?」  そんなことをぶつぶついいながら、振汰は、今立っている電信柱から跳ぶ。  ちなみにここから跳んでも、門の中には届かない。ので、一度前に着地しなければならない。  さて、あいつには、どの魔法陣が見えて、どの魔法陣が見えていないのか。 「よっと」  振汰が着地する。  ふむ、あいつには、あの魔法陣が見えていないのか。 しかし、後ろを若干気にしているようだから、後ろの魔法陣は見えているのだろう。  ならば我が、とる行動は一つ…。  我はためらいなく電信柱から跳ぶ。そして、振汰の頭を踏み場にして、門の中に入る。 「てめっ何しやが…って、ぎゃああああああ!?」  ふむ、あいつ後ろの魔法陣に落ちたな。だが、 「ふっ、許せ勇者よそれは、前回我を犠牲にした罰だ」
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