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「…なんで?」
クリスマスの夜、異界ジェノサイダーこと須田恭也は寒空の下立ち尽くしていた。
こうなった理由は数時間前に遡る。
『なぁにぃ!?』
『だから!恭也もパーティーに参加させたいと言ってるんだ!』
『…え、えーと…』
『そんなの許すかぁあぁあ!俺の美耶子にさわるなぁあ!!』
『ちょ、炎薙あぶなっ!』
『あ、恭也!』
『わー\(^o^)/』
ということがあり、つまりはシスコン淳に一方的に追い出されてしまったのである。
「ひどくね?流石に炎薙はひどね?」
同時刻、一人酒を楽しむべく酒屋に向かう石田。
は、イラついていた。
「…んだよどいつもこいつもキャッキャウフフしやがって…なんなんだよ、ただのキリストの誕生日だろーがアホか…」
理由は勿論、道中のあちこちに見掛けるカップルや夫婦という所謂『リア充』のせいである。
「他人の誕生日に浮かれ気分とかさ…バカじゃねぇの…ホント…バカじゃ…うぅ…」
そしてSDK
「なんで俺だけ…仲間外れなんだよ…この…」
その瞬間、二人の心はひとつになった。
「「リア充爆発しろ!!!」」
同調しあった二人は、丁度直ぐ側に居たこともあり、合流に時間はかからなかった。
そして19時32分、二人は画策するのであった。
【炎上のメリークリスマス】を。
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