恋の詩

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    「……『気持ち』って何?」  と、いつも俺に対して無関心な桐谷なくせに、何故こんな時に限ってスルーしないんだ委員長さん。  つか、今はそれどころじゃ無い。俺の勘が正しければコレは…… 「えーと、桐谷さん? それより、コレは……もしかして……」 「古文の課題。期限は今日まで」  ヤッパリかぁー!  つうか、相変わらず恐ろしい言葉をサラリとおっしゃっるお方ですね、桐谷さんは!  梅酒のCMにでも出たらどうですかね! ノンアルコールの! 「……ち、ちなみに、もしも提出しなかったら?」 「明日から補習」  マジかよぉッ! 『今回はぁ、大丈夫ですよぉ』  って言ってたから信じてたのにぃ!  伊藤ちゃん――古文担当の美人教師――のウソつきい〓!    
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