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洗濯物も干し終わり
庭の芝生に寝転がって
空を眺めた。
「はぁ…」
瞼が重い…。
一人になるとキイのこと
考えたくなる…
また泣きそうになる自分が
嫌で拳を握りしめた
空を飛ぶ鳥は
自由でいいな、なんて考えた
あんなに青くて素直な空の中で
自由自在に飛ぶことができる…
羨ましい…
「し~お~ちゃんっ!」
ばっと目隠しをされて
当然ながらびくりと跳ねた
「びっくりした?」
クスクスと笑いながら
俺の隣に座った鮎川ちゃん
「うん…びっくりした…」
苦笑いしながら答えたら
ぽん、と頭に手を乗せられて
ぐしゃぐしゃに撫でられて
今まで抱えていた重荷が
軽くなった気がした…
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