本当は…『異』

2/5

132人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
「じゃあ、咲さん。ちゃんと鍵閉めてから寝るんですよ?それから…何かあったら僕を呼んでくださいね。」 「うん」 「あ、それから 青海さんは今、発情期なので頼らない方が身のためですよ」 なんだよ、発情期って; 「説明してあげましょうか?」 「ぅえ!?声に出てた?」 「えぇ。まるっきり 発情期というのはまぁ、あれですね。欲情期と言った方がわかりやすい」 「あぁ、欲情期なら分かるわ」 「じゃ、気をつけて」 欲情期って…悟くん、大丈夫なのかな…? ガタタッと音がして目を向ければ風で窓がぶつかった音だった; 「なんだよ; びっくりさせんなっての」 「なんだよ、そんなに俺が嫌か?ショウ…」 「嫌も何も……… えぇっ!?うわ、どうしよう!? 悪魔だ、悪魔だっ! 壱っSOS!SOS!」 「落ち着けよ 俺だっつーの!」 「あれ?君は…いつぞやの…」 『姫は何時でも可愛いですね』 にこやかに笑って 一礼した、悪魔界の監視委員。 「えっと…名前聞いてなくて…で、名前は?」 「末下仁だよ 言ってなかったっけ?」 「…忘れた」 「…ひでぇ;」 .
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

132人が本棚に入れています
本棚に追加