第一章 刹那的

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だけど、その言葉に殺されそうになったのは、僕の方で。 その言葉の圧迫感。重み。端から空気の抜けるような感じ。 もがいて、もがいて、もがいて、 ぱちんと、割れた。 これほどまで重い愛を、僕は知らない。 だけど、だからこそ、…これほどまで重い愛に、耐えきれない。 僕の選んだ結末は、 ―― 『ごめん。…さよならだ』 あまりにも簡単に収束がついた。
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