01

3/10
前へ
/44ページ
次へ
恐らく大切な人がそこで亡くなってしまったんだろう 触れば崩れてしまいそうな彼は生きてるのに死んでるように見えた 多分、私が毎日この時間、この場所に来るのは形はどうであれ、彼が生きてるのを確認するためなのだと思う そんなことを考えていると瞼を生温かい何かで覆われた 「だ~れだ」 初めは少しビックリしたが、『だ~れだ』と言われて悲しいことに正体がすぐに分かった .
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加