第一章

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入学式が終わり、部活動の見学期間が始まった。 一週間色々な部活を見学し、各自入部する部を決める。 この学園は一年生は強制的に部活へ入らなければならない。 俺は野球部に入ると決めていたため、グラウンドへ直行した。 グラウンドには3人程部員がいた。 事前の情報では部員が8人と言われている。 まだ全然揃っていないようだ。 練習開始を待っていると俺のところに一人の一年生が歩いてきた。 「君、野球部に入るの?」 「まぁそのつもりだけど。」 「へぇ~、俺以外にも野球部に入るやつがいるなんてな。」 「ポジションはどこ?」 「外野ならどこでも。えーと…」 「中林奏大。ポジションはピッチャー。」 「俺は安田涼己って言うんだ。ま、涼己って読んでくれや。」 「おう。それにしても全然練習始まんねーな?」 「他の部はぼちぼち始まってんのにな。」 グラウンドには6人。まだ二人来てない。 「個人アップか…」 グラウンドにいた6人がそれぞれアップを始めた。 「お、来たんじゃね?」
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