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入学式が終わり、部活動の見学期間が始まった。
一週間色々な部活を見学し、各自入部する部を決める。
この学園は一年生は強制的に部活へ入らなければならない。
俺は野球部に入ると決めていたため、グラウンドへ直行した。
グラウンドには3人程部員がいた。
事前の情報では部員が8人と言われている。
まだ全然揃っていないようだ。
練習開始を待っていると俺のところに一人の一年生が歩いてきた。
「君、野球部に入るの?」
「まぁそのつもりだけど。」
「へぇ~、俺以外にも野球部に入るやつがいるなんてな。」
「ポジションはどこ?」
「外野ならどこでも。えーと…」
「中林奏大。ポジションはピッチャー。」
「俺は安田涼己って言うんだ。ま、涼己って読んでくれや。」
「おう。それにしても全然練習始まんねーな?」
「他の部はぼちぼち始まってんのにな。」
グラウンドには6人。まだ二人来てない。
「個人アップか…」
グラウンドにいた6人がそれぞれアップを始めた。
「お、来たんじゃね?」
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