第一章

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「真人さん何してんすか?そんなことしても無駄ですよ。」 「うるせー!俺は今日はオフにするって決めたんだ!」 「真人さん…昨日もそう言って休みましたよね。」 「それがどうした?」 「もうすぐ春の大会なんですよ!真人さん。あなたこのチーム唯一の3年生なんですよ!」 「だから俺のやりたいようにやる。それに春の大会勝ち上がってもな、甲子園には行けないんだよ。」 「どんな屁理屈ですか。そろそろ怒りますよ?」 「まぁ落ち着け!分かった。練習するから!」 「分かりましたよ…」 「はぁ…世話が焼けるぜ。」 「こっちの台詞です 怒」 「ん?おー新一年!こんなところでどうした?」 「え…」 「真人さん…あなたはバカですか?」 「おい光!キャプテンに向かって何だ!」 「見学しに来たに決まってるじゃないですか。な?一年?」 「はい…」 「グラウンドに来たら部員が全然揃ってない。アップも全員が揃う前…しかもキャプテンが来る前に始まる。いざキャプテンが来たと思えば二年生に引っ張られながら。呆れられますよ。」 「何?それが本当なら光の責任だな!よし、練習開始だ!!」 「全く分かってないし…ま、一年!あんまりキャプテンのことバカにしないでくれ。試合になると爆発するから。」 「はい…」 「なら、ゆっくりしていってくれ!」
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