はじめての彼女

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気がついたとき、僕は彼女に正座をさせられていて、説教を受けていた。 覚えていないけど、どうやら僕は彼女に襲い掛かったらしい。しかし軟弱な僕はあっさりと彼女の反撃に合い、それは未遂に終わったとか。 「それで、責任はとってくれるの?」 責任。とても重たい言葉だ。未遂とはいえ、彼女をどうにかしようとした罪は軽いものではない。まあ、童貞に見えてしまう上に軟弱な僕が、どうにかしようとしてどうにかできるほど、世の中は甘くはないと思うけれど。 「はい。許してくださるなら、何でもします」 彼女の気持ちもそうだけど、どちらかというと、僕は僕のためにこう言った。やっぱり、罪悪感というものは苦しくて、早くそこから楽になりたかった。愚かなことだけど、こう言うことで多少なりとも償った気になるのが僕の正体だった。 「じゃあ、結婚してね」 でもさ、だからといってさ、彼女の正体もさ、どうかと思うよ。ガキじゃあるまいし、結婚とか、軽々しく言い過ぎだよ。 ちなみに、僕が彼女のこの言葉を聞いてもたいして驚かないのは、理由がある。というのも、この一連の会話は、これで三回目なのだ!! な、なんだってー!  
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