鈍感

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「行くか」 藤岡が笑顔でわたしに言った。 「うん!」 「山田どれやるー?」 「んー…あ、あれやりたい!」 わたしが指差したのは、UFOキャッチーだった。 「おっいいねー。俺もすき」 「藤岡どれ欲しい?」 「えっそれ普通俺が言うセリフじゃね?男だし」 「今日一緒に来てくれたお礼したいの」 「…じゃ、あれ」 藤岡が指差したのは可愛いらしいくまのキーホルダーだった。 「まっかせなさーい!」 わたしは一発で取った。 「はい、藤岡」 わたしは藤岡にキーホルダーを渡した。 「おー山田うまいなー。さんきゅ」 「でも藤岡もそんな可愛いの好きなんだね。わたしもそうゆうの結構好きだよー」 「じゃー今度は俺が」 藤岡はそう言うと、UFOキャッチーでわたしが取ったキーホルダーと同じのを取ってわたしに渡した。 「今日誘ってくれたお礼」 「あ、ありがと…」 やばい嬉しい。 おそろいだし。 藤岡が取ってくれたし。 なんかいい感じかも。
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